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喫煙と歯

Posted on: 2008年10月7日

喫煙と歯

喫煙が健康にとって有害であることは、既にご存知と思いますが、悪性腫瘍、糖尿病、高血圧症、動脈硬化などの生活習慣病の全てに喫煙が悪影響を及ぼしていることが明らかになっています。そして喫煙が歯周病を引き起こしやすく、または悪化させることも、今や常識だといえます。歯周病を正しく定義すると、歯は歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨からなる歯周組織に支えられています。この歯周組織に起こる疾患を歯周病と言い、歯肉炎、歯周炎、咬合性外傷に分けることが出来ます。歯肉炎や歯周炎は、口内の細菌(口腔内常在菌)、とりわけ歯周病菌による感染症であると言われておりますが、咬合性外傷は噛み合わせの異常(歯周病による病的歯牙移動も含む)が原因でおこります。

 

一方、生活習慣病は食習慣、運動習慣、休息、喫煙。飲食等の生活習慣がその発症や進行に関与する疾病群といわれてます。歯周病も歯みがき習慣や食習慣と関連するので生活習慣病の入ります。また、歯周病の原因である歯周病菌は糖尿病、心臓血管障害、肺炎、早産、低体重児出産などと深い関係があることがわかってきました。ある種の全身の病気を防ぐうえでも歯周病予防や治療が重要となってきています。

 

喫煙は生活習慣病であり、ニコチン依存症という病気です。その病によって口腔内に病原菌が繁殖し、毛細血管の循環が阻害され、歯周病が発生し、歯が抜け落ちるのです。

 

以前より歯周病の原因に関してビタミンCの破壊やコラーゲン繊維の生成低下がいわれ、喫煙は重要視されませんでした。しかしここ10年に報告された統計では、喫煙は歯周病にとって「最大かつ単一の危険因子」だということが強調されています。タバコによる免疫力の低下は、歯周病などに冒されやすくなり、タバコの有害物質が歯の周りや肺に沈着すると、これをとり除く白血球が大量の活性酸素を放出します。タバコの煙には、4000種類以上も科学物質が含まれ、うち60種類に発癌性があります。主なものにニコチン、タール、一酸化炭素の3つが知られています。発がん性や強い刺激性をもつタールは歯や歯石の表面に黒く沈着し、見るからに悪影響を及ぼしそうですが、ニコチンもまけてはいません。セメント質への結合が強いので歯石を除去して歯の面を綺麗にしてもすぐに台無しになります。また疫学調査によると10年間で失う歯の数がタバコをすわない人に比べて3倍高いという報告もあります。またニコチンの影響で体の毛細血管が収縮して貧血状態になります。口腔も例外ではなく血行が阻害されさらに一酸化炭素のために血液に十分な酸素が運ばれなくなります。その結果抜歯後の傷口の回復、歯周治療後の治り具合、インプラント手術後の成績が落ちるなどあらゆる歯科の処置に悪影響をおよぼします。禁煙は重要な手段でもあるのです。

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