藤田歯科医院 ブログ http://www.fujitadental.com

Archive for 10月 2010

塩浜中学校講演行いました。中学生は一番虫歯が増える時期。この時期にいかに虫歯や歯周病の予防ができるかが、将来的に歯の喪失を予防する大きな鍵になります。
それを成就するにはどうしてもご父兄や学校の先生方の理解(ご父兄や先生方の禁煙を含め)が重要です。歯科医院での定期的な予防ケア、それと大人によるタバコからの副流煙からの隔離は、一番重要なのです。

多剤耐性アシネトバクターとNDM1遺伝子をもつ大腸菌

最近、国際的に感染例が伝えられている多剤耐性アシネトバクターとNDM1遺伝子をもつ大腸菌が、どのような対応が必要か考えてみたいと思います。
インドや欧米で広がっている、抗生物質が殆ど効かない新型の多剤耐性菌に対してWHO
(世界保健機関)が各国に注意を呼びかけており、厚労省は各医療機関に海外旅行歴の問診や、院内予防対策について注意喚起しております。

多剤耐性アシネトバクター バウマニ(MRAB)
アシネトバクター属菌は、主に水や土壌中に存在します。人体には通常存在せず、感染もしませんが、体力や免疫力が落ちた人は感染の可能性があって尿路感染症や肺炎、敗血症の原因になり、重症化すると死亡の可能性があります。アシネトバクター全体中で、多剤耐性株が占める割合は2000年の9%から2009年の50%に跳ね上がり、今年、その感染とみられる死亡例が9人でました。

NDM1
インド、パキスタンが発生源と考えられ殆どの抗生剤を分解してしまう酵素遺伝子。環状構造の遺伝子DNA(プラスミドという)を構成し菌体に入るとその菌は多剤耐性形質を獲得する。肺炎桿菌や大腸菌が獲得すると、抗生剤が効かなくなり、抗生剤が投与されるとこの菌のみが増殖し、感染した患者の病状は悪化します。アシネトバクターとことなり
NDM1耐性菌は健康な人の大腸に通常存在する大腸菌からも見つかっており、この環状遺伝子がサルモネラや赤痢菌などに広がると、健康な人も発病の可能性があります。
感染経路は主に接触感染で感染患者の便や尿、血液、痰などが医療関係者をつうじて細菌感染が広がる可能性があります。

いま現在報告されている、感染予防策あるいは消毒法を挙げると
1UV light (紫外線消毒)
2加熱消毒
3アルコール
が有効とされています。
当院では、
1歯科器具は高圧蒸気加熱滅菌後の紫外線照射
2診療台の患者さん毎のアルコール清拭
3患者さんごとの手袋使い捨て
を実行し、医療機関における感染の拡大伝播を防ぐ努力をしております。